SDM勉強会のday3です。day0、day1、day2は以下を参照ください。
プロジェクトメンバーは、下川さん、木下さん、篠崎の3名が参加です。
day0
day1
day2
下川さんから、事前に以下が発信されました。
●前回のおさらい
前回は『小さく生まれ変わる成功体験をするには?』を考えるためのワークショップのデザインを考えました。
●今日の段取り(案)
前回のワークショップデザインを一回回してみるのがよいとおもいます
①篠崎さんブログの振り返り
②前回のミロのデザインを振り返り
③一回回すためにどのフレームワークを使うかピックアップ
④やってみる
この段取りで進めました。
②で、下図の目的の捉え方について、深い議論をしました。
A) 目的とは、揺るぎないものである
「テストで100点取りたい」という目的を設定したら、それに向かった下の三角形を考える。
もし目的が変わったなら、その目的によって、別の下の三角形を考える。
B) 目的も、ワークによって変わっていくものである。
「テストで100点取りたい」とクライアントが言っても、上位から考えて、別の目的を提案する場合もある。なので、上の図で赤い枠(SDMの設計の範囲)は、目的の部分まで入っていないと気持ちが悪い。
という議論です。
SDMでプロポーザーからの事業課題がお題となる「システムデザイン演習」では、プロポーザー企業のビジョン・ミッションという、絶対に否定されないところからスタートしたりします。
そのビジョン・ミッションの体現を目的と置くなら、揺るぎないでしょう(大目的)
そのビジョン・ミッションの体現には、もちろん色んなやり方があります。 そのやり方毎に目的が設定できると思います(小目的) 小目的は、やり方を考えていく中で、変わっていく(つまり設計の範囲)と言えます。
これらを議論していき、落ち着いたのが、以下の整理です。
「大目的」「小目的」などと書くのはややこしいので、揺るぎないものを「要求」と起きました。
そして、その要求を満たすシステムを設計するとし、目的の設定も設計の範囲内であるという整理をしました。これで、みんな納得をしました。
そして、ソリューションを生み出すまでの全体像を、少し書き直しました。
我々はすでに、プロポーザルは終えていて、既に何度かワークを行なっています。
なので、要求に対して、目的を設定するために、バリューグラフをやってみることにしました。
一番下に「社員に新しい取り組みをしてもらう」を置き、それは何のためなのか、価値を駆け上がってみました。
価値を駆け上がっていると「新しい取り組みって何?」との疑問が湧いたので、皆んなと話をしながら「所属組織のミッションを深く理解し、これまでと違う価値を提供する取り組み」と定義しました。
黄色が駆け上がった価値です。
このバリューグラフで得たインサイトを、赤い付箋で記録しました。
価値の構造や、その勘所が見えて来ました。
「そもそもを考えるって大事」
「そうすると組織のミッションがリフレーミングできる」
「そうなると守備範囲を広げたり、解空間を広げることができる」
以上が、僕が得たインサイトでした。
木下さんからは、
「各段階で、仕組みや仕掛けをうまく作る必要がある」
「やる仕組み、成長させる仕組み、組織と個人をつなぐ仕組み」
「会社組織を良くするためには、個人の成長過程がかなり必要」
とのインサイトでした。
藤本さんからは、
「挑戦する小さな仕組みを作ることが、挑戦する環境をつくることになる」
「失敗に慣れるということは、失敗に学ぶということと同じ」
「小さな成功体験を高速回転するのが大事」
とのインサイトがでました。
これら踏まえ、次回、何をしていこうか?について議論しました。
僕から「因果関係ループを描いてみたい」との提案をしました。
コントロール可能な「社員の新しい取り組みの数」が増えると、何が増えて、何が減って、というのを書いてみたくなりました。
「多分、個人の強化ループと、組織の強化ループが見えてくるね」
「その2つのループの結束点ががポイントになりそうだね」
ということになり、まずは因果関係ループを描いてみて、その後、それで解像度が上がった状態で、ブレストをしようということになりました。
次回は、3/13の10時からということを決めて、今日のSDM勉強会を終えました。
Comments