吉田先生は、我々にエフェクチュエーションという行動原理を教えていただいた方です。
今回、天川村ホイスコーレに向けた活動をご報告すると共に、天命追求型の生き方とエフェクチュエーションとの関係性についてお話しする機会を頂きました。
場所は、下川さんが所属する組織が運営しているQUINT BRIDGEです。
天命追求型の生き方とエフェクチュエーションの関係性については、askingという行動を軸に理解を深めていきました。
sellingは、コーゼーション的パートナーシップ構築法。
askingは、エフェクチュエーション的パートナー構築法とのことです。
以下にエフェクチュエーションのプロセスを示します。
エフェクチュエーションでは「私」から出発し、パートナーシップを構築して「私たち」になっていくのですが、asking(問いかけ)によって、他の人を巻き込みます。
巻き込む側は夢追求型、巻き込まれる側は天命追求型なのではないか?
意見交換しながら、理解を深めていきました。
エフェクチュエーションは手段。夢を実現する目的にも、天命を追求する目的にも適用可能。 どちらであっても、手持ち資源である「自分が何者か(手中の鳥)」からスタートする。
この手中の鳥が明確だと、巻き込まれることに柔軟になれる。
「天命追求型の生き方」の本に書かれている「好きなこと」と「できること」が、凝縮した手中の鳥で、これが明確だと「人からよく頼まれる事」に対しても柔軟になれる。
そういう風に僕は理解しました。
以下は、天命追求型の生き方に載っているベン図。天命を追求する視点で描かれてあります。
以下は、僕がエフェクチュエーションを実践する講義のレポートで書いたベン図。
夢を実現する視点で描かれてあります。
この2つのベン図は「できること」と「好きなこと=やりたいこと」で共通しています。
「社会から求められていること」と「人からよく頼まれること、人に喜んでもらえたこと」は、似ていますが「社会」で考えているのか、「隣人」で考えているのかに違いがあると思います。
天命追求型の生き方は、社会視点で動いていないのですが、振り返るとやってきたことが「天命」だったと気が付くものだと理解しています。
西岡さんの「そんなに深く考えた事は無い。なすがままにやってきた。後から考えたら、与えられたのかなと思う。どうしてこんな人生を送って来たのかわからないけど、役目があったんだろうなぁ」という発言が象徴的だと思っています。
以下は、上記発言があった天川村訪問時のブログです。
以下は、2つのベン図について考察したブログです。 https://tenkawamirai.wixsite.com/tenkawamirai/post/第9回-フォルケホイスコーレを設計する-2022-2-26
吉田先生とは、もっと色々な話をしたのですが、割愛します。
記録されたホワイトボードで、行間を読んでいただければと思います。 吉田先生、お時間を割いて頂き、本当にありがとうございました!
吉田先生をお見送りした後、明日の冨田先生へのご相談準備をしました。
冨田先生は、我々にシステムデザインマネジメント(SDM)を教えてくれた先生であり「天命追求型の生き方」を監修された方でもあります。
やはり「天命追求の本を監修するに至った背景」を聞きたい。
そして、天川村ホイスコーレに対するアドバイスを貰いたい。
の2点を押さえて、明日冨田先生にお会いすることにしました。
最後に、天川村ショートフォルケで行う「天命追求WS」の設計をしました。
天命追求WSは、SDMの手法を使うことも考えましたが「3時間のWSで、SDM手法を解説して、ワークするのは厳しい」という事で、SDMの手法は手放し、夢を実現する視点のベン図を使ってワークをすることにしました。
「社会から求められている事」を、思いっきり時間軸を伸ばして考えてみて、それを視点に、自分が持つ手中の鳥で何ができるのかを考えてもらうWSとすることにしました。
こちらも、ホワイトボードを記録として残しておきます。
最後は、QUINT BRIDGE内を見学させてもらいました。
とても盛り沢山で、有意義な時間でした!
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