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執筆者の写真篠崎 聡

第9回 フォルケホイスコーレを設計する 2022.2.26

今日は22時開始。奥田さん、下川さん、篠崎の3名での検討です。


最初に

「エフェクチュエーション = 天命追求型の生き方」

について、話をしました。


「エフェクチュエーション」については、以下を参照ください。


「天命追求型の生き方」の本は、以下を参照ください。


この本、日本古来の生き方が書いてあるのですが、それがエフェクチュエーションそのものなんです。

・西洋は、「自分の力で物事を解決する」→「目標達成型」→「コーゼーション」

・東洋は、「起こった出来事を受け入れる」→「天命追求型」→「エフェクチュエーション」

と読み解けるんです。


この本では、天命を追求する方法を「自分の稲穂を育てる」と表現しています。

その要諦として「何か事を始める時には、手持ちのもので始めよ」と、いの一番に書かれています。

これは、エフェクチュエーションの「手中の鳥の原則」と同じです。


この本では「自分の稲穂の種の見つけ方」について、以下のベン図を使って説明しています。

「好きなこと」だけやっていても、稲穂は見つかりにくい。

「好きなこと」を少しゆるく考え、それを通じて、世の中やまわりの人の幸せに貢献する事を考える。

あなたが、人からよく頼まれたり、人に喜んでもらえたことが、貢献。

だから、上記ベン図の重なりの部分に、稲穂の種があると説明しています。


僕が、エフェクチュエーションに出会ったのは、2016年。

2017年には、吉田満梨先生の、エフェクチュエーションの講義を受けました。

その講義の第1回レポートで、私が提出したのが、以下のベン図です。

第1回の講義では、大塚商会の清水さんが、ご自身の「イノベーション実践」の事例を話してくださいました。それを、僕は、天職を見つけたプロセスと捉え、上記ベン図で表現したのです。


天命追求型の生き方に書かれているベン図と、ほぼ同じです。


この本では、更に、天命追求型で生きる際の心構えとして「受けて立つ生き方」が大事だとも説いています。これを「絶対的な受動の中に、究極な能動が含まれる」と表現しています。


===以下引用===

起こった事を素直な心で受け止める。

その出来事が一見、自分にとって望ましいものでなかったとしても、そこに個人的な「良い・悪い」という考えを持ち込まない。

この出来事は、自分の稲穂を大きく実らせるために、そしてまわりの大切な人たちや世の中を、さらに後の世に生きる人たちを幸せにするために、やってきてくれたのだと「素直な心」で受け止める。

===引用終わり===


これは、エフェクチュエーションの「レモネードの原則」と通じる部分があります。そして、受け止め方が、天命追求型の方が深いとも言えます。


この気づきについて、1日も早く、吉田先生に共有しよう!ということになりました。


次に、下川さんから近況報告がありましたが、公開する段階ではありませんので、割愛します。


最後は、本日のメインテーマ。天川村ホイスコーレ構想固めです。

WHY:なぜこの構想に取り組むのか?

WHAT:この構想は、誰にどんな価値を提供するのか?

HOW:どうやって、この価値を提供するのか?

このフレームで、話し合いました。


シーズン1で描いた天川高校は、誰に価値を提供するのかが明確でした。

この天川村ホイスコーレは、そこがまだ明確になっていません。

事例として、日本からデンマークのフォルケホイスコーレに行く人ってどんな人かを、整理しました。


① 英語を勉強したい。デンマークのフォルケホイスコーレは、比較的安価に行ける。

② 進路や生き方に悩んで行く。

③ 日本にいるのが息苦しくて、離れたくて、フォルケホイスコーレを選ぶ。


の3つがありそうという整理となりました。


天川村ホイスコーレは、この中で言えば②でしかあり得ません。

ここを少し掘り下げました。


幸せの再定義を提案する場所?

「私らしく」という言葉も、日本とデンマークでは意味が違う。

日本:自分らしく生きるべき。という肩肘を張った言葉。

デンマーク:素の私。リラックスした、自分のあるがままを表す言葉。


そんな話をした上で、


天命追求の学校「天川村ホイスコーレ」


とおいて、奥田さんに、WHY、WHAT、HOWを1枚レジメにまとめてもらうことにしました。


気がつくと日を超えてました。


アクションプランにまとめて、本日の打ち合わせを終えました。





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