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  • 執筆者の写真篠崎 聡

豕瀬さんも加わっての第2回検討会(10:00〜16:00)

第2回検討会は、天川村から豕瀬さんまで来て頂いて、総勢8人での検討会となりました。

前回の振り返りから出発し、豕瀬さんにいくつかの確認をし、少しづつですが、天川村を理解していきました。 天川村情報をインストールしてもらってランチタイムで一休み。

そして午後は、黄色の付箋で「天川村の資源」の洗い出し。青の付箋で「ステークホルダー」の洗い出しを行いました。

時間と気力が尽きたので、第2回検討会は、ここでお開きとしました。


【資源ワークのストーリー】 2億5千万年前からの希少性を育んできた天川村。 清廉な河の水と、雄々しい山々に魅かれ、山岳信仰が生まれた奈良南部。 そこには、自ずと人が信仰の為に訪れ、道が整備され、茶屋や宿などの生業が産まれ育まれてきた。 だが仏教において学派が業派より上位とされた事より、修験道人口が衰退。 合わせて、明治の様々な精神改革により、生業が成り立ちづらい環境となってしまった。 林業が産まれたのは、200年ほど前。 歴史から見れば、新参者の林業は、村の基幹産業となり、特に戦後の「伐期」には人口を3倍増させた。 林業は「伐期」は繁忙だが、それ以外では収入に乏しい。 その後の外国産木材解禁により、林業人口は大きく減ることになる。 こういった環境の中で、洞川温泉は、レガシーを活用して、修験道相手から、観光客相手へとビジネスをシフト。 観光地としての一定の地位を確立している。 産業の変化は、人を土地に縛る事が無くなってきており、その萌芽として、ネット環境さえあれば生きていけるITプログラマの移住が始まっている。 また、都会の生きづらさから、移住して来る人も現れている。 これらは、天川村だけに限ったことでは無い。 基幹産業の変遷だけで言えば、修験道関連→林業→一部の観光業と変遷した感のある天川村。 外部環境の変化に対応してきたのは、やはりその時々の生活者だった気がする。 今天川村に欠けている最大の資源は、天川村を愛する若手ではないか? 彼らが生活者として天川村にいないから、外部環境への変化に対応しづらいシステムになっている。 この因果関係をどのポイントに手を入れて解決するかが、ポイントだと思った。

<資源ワークのインサイトまとめ> 「資源はあるが、それを活用したいと知恵を巡らす人的資源とエコシステムに乏しい」

【ステークホルダー分析のインサイト】

村内は、以下のステークホルダーに分解できる。 なお、ここでいう村内は、住んでいる人口+就労人口(村外から通勤・通学)と定義する。  1.天川村に限らず、人が暮らす街なら、普通に存在するステークホルダー。   (村内一般ステークホルダーと呼ぶ)   老若男女、役場、学校、自治会、青年会、商工会、病院、医師、看護師、金融機関、   郵便局、電気・ガス・水道事業者、商店などなど。   ただ、以下全国平均から逸脱したステークホルダーが存在する。    ・高齢者(率が多い)    ・高校、高校生、大学、大学生(存在しない)     大学が存在しない自治体はあるが、高校が通える距離に存在しないのは、特異な点である。    ・移住者(IT移住者や、都会疲れ移住者など、一般的な就学・就職・転職等に伴う転宅とは         違う、住む場所を天川にしたいという目的感の移住者が存在している)

 2.天川村だから村内に存在するステークホルダー。   (村内特殊ステークホルダーと呼ぶ)   林業関係者、観光業関係者(ガイド含む)、修験道関係者、釣り関係者。


村外は、以下のステークホルダーに分解できる。なお、ここでいう村外は、上記村内以外すべてです。


 3.村外地縁者・血縁者(村外一般ステークホルダーと呼ぶ)どの自治体にも存在する。   ただ、村内に居たかったのに、望む仕事が無く居れなかったという人は、   一般より多いかもしれない。  4.天川村だから、村外に存在するステークホルダー。   (村外特殊ステークホルダーと呼ぶ)   観光客・釣り客・キャンプ客、学者(地質・宗教・歴史・植物など)、   芸能関係者(能関係者・能を見にくる人など)   これらは、テンポラリーに天川村を訪れるステークホルダーである。   これ以外に、天川村を訪れたことがないステークホルダーも存在する。   上記予備軍だったり、移住予備軍だったりする。   これを俯瞰してみると、林業以外の村内特殊ステークホルダーが、   村外特殊ステークホルダーにアプローチしている構図になっている。   この二つは関係性が深いが、村内一般と、村外一般はあまり積極的に相互作用を   していない様に感じる。

村内一般や村外一般が、自分ごととして天川村に関わるモチベーションを設計したら、因果関係ループが回り出すのではないか?と感じた。


<ステークホルダ分析インサイトまとめ> 村内特殊、村外特殊は自分ごととしてのモチベーションをもって活動し、結果天川村の尊厳につながっている。村内一般と、村外一般は自分ごととしてモチベーションをもって活動していない。ここがレバレッジポイントかもしれない。




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