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第16回 天川村訪問(一泊二日の説明行脚)2022.5.7-8

  • 執筆者の写真: 篠崎 聡
    篠崎 聡
  • 2022年5月7日
  • 読了時間: 10分

更新日:2022年6月25日

今回は、2018年の天川村合宿以来、2度目の天川村宿泊です。

多くの方と、比較的たっぷりめの時間でスケジュールを組み、訪問のお約束をさせて頂きました。

昨日の打ち合わせで見せてもらった、以下、天川村ホイスコーレのアピール動画も皆んなに見てもらいます。


【龍泉寺:岡田住職】

最初の訪問地は、洞川温泉にある龍泉寺。

約束の11時の少し前に到着。新緑がとても眩しい龍泉寺でした。


動画でも、雰囲気をお楽しみください。


岡田住職に我々の企みをお話ししました。親身に相談に乗って頂きましたが、予想通り、お盆休み真っ最中に開催するショートフォルケの期間は身動きが取れないとの事でした。

特にお盆期間中は川合から洞川温泉に至る道が渋滞になることも多いそうで、天和の里から龍泉寺への移動時間が読めないと言う課題もお示し頂きました。

10月2週にある八大龍王大祭が終わってくらいなら、何か協力することも可能と言うありがたいお言葉を頂きました。

「夏の繁忙期は、天川村が、最も天川村らしくない時期」とのこと。

秋のショートフォルケも企画したいと思いました。



【亀清:ランチ】

洞川温泉でのランチは、やっぱり亀清!

子持ち鮎や、あまごの焼き魚を頼むと、沢山のサービス品がついてきます。

今回は、あまごの活造りが食べられると言う事で、それも頼み、ノンアルコールビールで美味しく頂きました。ここは本当にオススメです!


斜め向かいが、名水とうふ。

店先で冷奴にして食べることができます。

これも、美味しく頂きました!


【大橋茶屋:小屋さん・安大さん】

次は、大橋茶屋の小屋さんです。お約束の13:30ちょっと前に到着しました。

大橋茶屋に行ってびっくり!沢山の車が停まっていました。こんな光景は見たことありません!

話を聞くと、マツコの知らない世界で、世界最強のお守りとして、吉野大峯山本堂の九重守が取り上げられ、それを求める人で駐車場が溢れているという事です。

一人でいくつも買って、ネットオークションで売ったりしている輩もいるそうです。 https://selfshot-digi.com/?p=2181


小屋さんに、我々の企みを説明させて頂きました。賛同は頂きましたが、やっぱりお盆シーズンは、来訪者が多く、大橋茶屋を離れるわけにはいかないとの事でした。

安大さんなら、午後イチの時間帯だけ抜け出せると言う事でした。

ここでも、参加者の都合で繁忙期を選んだ日程が裏目に出た感じでした。

団子や、まなとジャバラのジェラートを頂きながら、まったりとお話しさせて頂きました。


【天川村保健福祉総合センター:山端さん】

初日3人目のアポは、山端さん。地域ナーシングを生業とされている方です。 お約束の16:00をちょっとだけ過ぎての到着です。


コミュニティナースは「地域にナースが居る」という意味に捉えられることもありますが、地域ナーシングは「地域を看て変えていく」という文脈になります。

山端さんとお会いするのは久しぶりですので、私たちがやろうとしていることのご紹介だけではなく、山端さんが取り組まれていることについてもお話を聞かせてもらいました。


山端さんからは、

 自己を内観することが必要。

 社会にコミットする力は、ミクロとマクロを包括的に見ることで養われる。

 天川村の様な環境に身をおくことで、物事が関連していることが見えてくる。

 万物の中に自分がいる事を感じる。

 天川村の様な地域は人間関係でできていて、仕組みのベースがしっかりしていると、何とでもなる。

など、天命追求のヒントになる様な言葉をいくつも頂きました。


もう少し天川村ホイスコーレが固まってきたら、天川村地域ナーシングとの関係性をシステムとして見える化したいと思いました。


【POST INN:三原さん、山本さん、豕瀬さん、浅川さん】

今日のお宿はPOST INN。元郵便局をゲストハウスに改装しています。

奈良県の地域おこし協力隊として天川村に来て、そのまま移住した三原さんがオーナーです。

こんな感じのゲストハウスです。


晩御飯はカレーです!僕の大好きなハートランドビールが置いてありました!

クラフトビールも置いてあり、カクテルも充実していました。


ここは、定員6名のゲストハウス。僕ら4名以外に、2名のカップルが宿泊していました。オーナーの三原さんがちゃんとお互いを紹介してくれて、一緒のバータイムを楽しめる雰囲気にしてくれました。


このPOST INNに泊まることは、天川村の色んな人たちにお知らせしていました。

元おおとりオーナー山本さん、村役場の豕瀬さん、地域おこし協力隊の浅川さんが来てくれました。


山本さんには3/26に我々の企みのお話をしていましたので、今日の相談行脚の報告をしました。

山本さんからは「てんの小さなおばあちゃん」「日本茜を育てたい女の子に起きた奇跡」などの話を聞きました。ジビエ肉の話にもなり、僕の嫁さんが小さな飲食店を始める事になったので、ジビエ肉の美味しい食べ方の話にも花が咲きました。


豕瀬さんには3/26は、短時間でしか我々の企みをお話しできていなかったので、改めて企みを説明させて頂きました。

一言目が「ガイアシンフォニー(地球交響曲)そのものだ」という言葉でした。 https://gaiasymphony.com ※ 上記サイトから引用

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映画『地球交響曲(ガイアシンフォニー)』とは、イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱えるガイア理論、「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方に勇気づけられ、龍村仁監督によって制作されたオムニバスのドキュメンタリー映画シリーズ。

※ 引用ここまで。


最終章となった「地球交響曲第九番」には、天川村の斎庭の皆さんも出演されているそうです。

これはいつか観なければ!と思いました。

この文脈から、

 何故天川村が修験道の聖地となったか。地質、植生など、精を感じ、神を祀った。

 藤原道長が1007年8月6日に大峯山に参拝。一条天皇に嫁いだ娘に男子が生まれる。  733年、興福寺に洞川の白石(大理石)を納めた。  理趣経の経典を空海が最長に渡さなかった話。

 真言宗の修行(身体)を大事にする醍醐派と、学び(頭)を大事にする高野山派の話。

など、盛り沢山な話を聞きました。


浅川さんには、我々の企みをお話しするのが初めてだったので、しっかりお話をさせて頂きました。

そして、POST INNオーナーの三原さんにも!


一緒にバータイムを過ごしたカップルのお二人とも色んな話をしました。持参された美味しい焼酎のご相伴にも預かり、とても充実したバータイムでした。


【川合周辺:早朝散歩】

明けて5/8。フォルケホイスコーレ的には、朝の散歩は欠かせません。

今回は、天川村らしい写真を撮るミッションも持っていましたので、写真を撮りながらの散歩です。

朝の天川村は本当に清々しく、空気も水も綺麗で、新緑がとても美しかったです。

美味しい朝食を頂き、オーナーの三原さんと記念撮影して、POST INNを後にしました。


【天河大辨財天社:井頭さん】

2日目の最初の訪問先は井頭さん。9時30分のお約束。待ち合わせは天河大辨財天社。

天河大辨財天社の氏子総代であると共に、坪内に結成された斎庭の共同代表でもある方です。

斎庭は、八つの杜を、元の姿に戻すべく活動をしており、最初のプロジェクトとして、船岡山紅葉300本クラウドファンディングを実施しました。

目標300万円に対して、473万円もの資金を集め、船岡山は今、紅葉の山に変わろうとしています。


井頭さんと弁天様へのお参りを済ませた後、弁天様の前で改めて、天河大辨財天社の歴史と、井頭さんの思いを聞かせて頂きました。以下の写真の後ろに映っているのは、能舞台です。

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この場所は「四石三水八つの杜」と呼ばれる、別世界と位置づけられた、特別な場所だそうです。


<四石:四つの天から降った石>

 玉石、イノコ石、獅子鼻石の三つは天河大辨財天社の境内にあります。  羅牟陀石(通称ムシロ岩)は、南日裏八坂神社前の天の川にあります。


<三水:三つの湧き出る清水>

 上の井(かみのい)、大江(おおえ)、白江(しろえ)


<八つの杜>(調べてわかる範囲で、漢字にしました)

 琵琶山:弁財天さまが鎮座する、今いる場所。

 船岡の杜:聖天さまが鎮座する、クラウドファンディングで紅葉300本植えた山。

 ちゃやまの杜:韋駄天さまが鎮座する井頭神社がある、天ノ川温泉向かいの山。

 高倉の杜:岩がある。石神さま。

 はなおりの杜:すずかけの道にある。

 滝岡の杜:

 八坂の杜:

 てらみねの杜:


「壷中天」とも呼ばれていて、昔は天ノ川が坪内を蛇行して流れていたそうです。

その様子がわかる地図をネットで見つけたので、リンクを貼っておきます。 https://08039399.hatenablog.com/entry/2022/03/22/190711


コロナや、ウクライナ戦争が起き、世の中を見つめ直すべき時期。

見つめ直す、祈りの道があり、命の洗濯をしていた「天川時間」を取り戻したい。

30年来ずっと活動している。

行政と話をしても話が噛み合わない。人も変わるので「志」を持ち続けられない。

最近は、遠くからメッセージを頂く。対応次第ではマンパワーを補える。

ここで飯を食える様にして、活動が止まらない様にする必要がある。

ここは観光地ではない。目に見えない不思議な力が存在する。

精神文化はビジネスになる。

「美しい」は変わらない価値。なので、船岡山を美しくする。

天川村の山から、赤や黄の紅葉を、土と相談しながら、キャンバスに描いたとおりに植えていった。

さくら、つつじ、しゃくなげも植えた。


熱い思いを、たくさん聞かせて頂きました。

その一部をご覧ください。


次は、我々の企みを説明する番です。

天河大辨財天社の休憩スペースに場所を移して、説明しました。

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とても共感を持って、聞いていただきました。

賛同も頂き、船岡山をご案内いただきました。


船岡山の麓に聳える、大銀杏の木の下での井頭さんの説明です。

この大銀杏の右手から、船岡山に上りました。


本来はどうあるべきかを語る井頭さんです。


船岡山にこうやって登って行きました。


根をどう守るかを語る井頭さん。


船岡山の頂上に到着。

そこから見える景色の素晴らしさと、井頭さんの思い。

天川村ショートフォルケで皆さんに体験いただきたいと思いました。

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気がついたら12時過ぎ(2時間半!)

次の大和屋さんに向かいました。


【大和屋:上西さん】

大和屋の上西さんには、お弁当をお願いしていました。

ショートフォルケでごはんを準備するのは大変なので、昼ごはんはお願いしよう。

実際に作ってみて、食べてみよう。という訳です。

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山菜が入った、天川村らしい、素朴なお弁当でした。

今回、時間が押して、ランチを食べに行く時間がなかったので、ちょうどよかったです。

美味しく頂きました!


ショートフォルケの食事は全て、大和屋さんにお願いした場合の費用の相談などもさせていただきました。もちろん、動画も見ていただきました!

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【天和の里:上西さん】

次は、天和の里の上西さんです。

お盆休みは、バーベキュー場のハイシーズン。3年生の教室は、窓の外はバーベキュー場になっていて、臭いと喧騒でカリキュラムに集中できない可能性があったので、教室を変える相談をさせて頂きました。

結果、講堂をお借りすることができました。

講堂の窓の外は畑。ピアノもあるとても素敵な空間でした。


【大和屋:桑田さん】

次は桑田さんです。14時30分に、大和屋さんまで来て頂きました。

小径の駅「てん」の元店長で、アロマ杣を経営されています。

我々の企みをお話しすると共に、桑田さんのお話もたくさん聞きました。

「生と死を理解するには、五感を取り戻すこと。取り戻すワークをする」

「瞑想をやって、五感を受け入れる。自分の内面宇宙に戻って、自分の凄さを知ってもらう」

瞑想により自分を感じることがとても大事だということを教えて頂きました。

フォルケホイスコーレにとても親和性の高い話だと感じました。

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気がついたら、16時すぎ。1時間半ほど話し込んでいました。


以上で、この一泊二日の説明行脚全行程が終わりました。

小径の駅「てん」に行き、買い食いをしました。

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そして、こんな明るい時間に、台湾料理の店へ。お腹いっぱいになりました!


お腹いっぱいになったところで、ラップアップです。

色んな大事な議論をしました。

この天川村ショートフォルケは、事業なのか、プロトタイプなのか。

人数が集まらなかった時のリスクをどう最小化するのか。

収支計算のエクセルを何パターンも作り、リスクを数字に落とし込みました。

そして、この結果を奈良フォルケのみんなとも共有して、解決方法を模索することにしました。

17時30分に入ったのに、店を出たのが閉店直前の21時。

3時間半も話し合っていました。


こうして、濃密な一泊二日の説明行脚を終えました。

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