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  • 執筆者の写真篠崎 聡

第10回 フォルケホイスコーレを設計する 2022.3.12

今日も、いつもの様に22時開始。フルメンバー4名での検討です。


デンマークでは、王政から民主主義を獲得していく目的で、フォルケホイスコーレが設立されたそうです。なので、フォルケホイスコーレにとって「民主主義を学ぶ機能」は、基本機能とも言えます。

日本にフォルケホイスコーレを創る際に、この基本機能をどう考えるのか。 前回の振り返りをした後、民主主義の理解を深める時間を持ちました。


米国型民主主義:

 個が強い。個が大事。自己主張が強い文化。


欧州型民主主義:

 自分も大事だが相手も大事。他との結びつきを考えた上で、個を大事にする文化。


日本型民主主義:

 日本は、過去からの時代の流れの中で、自分の役割を考えることを大事にしてきたのでは?  それが1000年続く企業を形作っているのではないか?  何を求められているのかを、空気を読んで考え、自分の役割を見つけ、行動していた日本人。  戦後、米国型民主主義が導入された。  それにより、個が大事という教育がなされ「自分がしたいこと」を主に考える日本人となった。  これにより、目の前にある事象が全てだと思ってしまい、生きづらに繋がっている。


上記の様な議論をしました。そして、  狭義の民主主義:社会制度として定義されているもの。対義語:社会主義・共産主義。   https://americancenterjapan.com/aboutusa/translations/3077/

 広義の民主主義:考え方。行動指針。文化。 と整理して、単に「民主主義」という言葉で語らない様に注意することにしました。 そして、今の日本人の生きづらさは、過去から未来へ続く時間軸を、ライフサイクルとして考えることで、解決できるのではないか?ということを、話しました。


次に、僕が事前に整理していた、以下の比較表をレビューし、議論しました。

一番左は、シーズン1で我々が考えたソリューション。

一番右は、デンマークでフォルケホイスコーレを学んだ人たちが考えているだろうソリューション。


真ん中は、シーズン1から3までを過ごした我々が、シーズン4のワークの中で「天川村にフォルケホイスコーレを創るなら、こんな学校ではないか?」と仮説としておいたソリューション。

天川村での8月のショートフォルケは、一番右をイメージしている人と、真ん中をイメージしている我々の合同チームで創り上げようとしています。この比較表で、この構図が改めて浮き彫りになりました。


さて、8月のショートフォルケを、どちらのスタンスで行うのか?

真ん中のソリューションコンセプトに意識合わせをした上で、カリキュラムを準備して、8月を迎えることは困難なのは明白。


なので、1日だけ、真ん中のスタンスでのカリキュラムを我々が創り、それ以外のカリキュラムは、右のスタンスで、デンマークチームに作ってもらう形を取ることにしました。


奥田さんを除く3名は、デンマークのフォルケホイスコーレを知りません。

デンマークチームが作るカリキュラムを通して、我々もデンマークのフォルケホイスコーレの本質に触れ、真ん中のソリューションに活かす様にしたいと思います。

最後は、3/27の天川村訪問について、話をしました。


気がついたら、0時超え。

次回は、3/20の20時より、第2回 天川村ショートフォルケ合同検討会を行います。 それが終わった後、残れる人たちだけで、ラップアップをすることに決めて、今日の検討会を終えました。


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