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執筆者の写真篠崎 聡

天川村課題発見・解決プロジェクトのアウトライン

※ 本記事は、定期的に追加更新していきます。


【シーズン0】

 関西学院大学のイノベーション研究会によるイノベーション合宿が、2018/8/25~26の1泊2日で、天川村にて行われました。

 観光資源に恵まれた天川村ですが、林業を初め、課題も多いことを知りました。


 そこで、この天川村の課題に取り組んでみようと「天川村課題発見・解決プロジェクト」を立ち上げ、KGビジネスプランコンテストをマイルストーンに、活動を開始しました。



【シーズン1】

 最終審査の結果と、最終プレゼンの内容は、以下ブログを参照ください。  https://tenkawamirai.wixsite.com/tenkawamirai/post/最終審査会からの第13回検討会


 結果は入賞どまりでしたが、短期間に課題発見・問題定義、ビジネスプラン立案、事業計画化、そのブラッシュアップと進めれられたのは、KGビジネスプランコンテストをマイルスートーンに置いて活動したからだと思っています。


 一方で、現場に行ったのは、合宿当日のみ。現場の方々と話をしましたが、頭の中だけで作ったビジネスプランであることは否めません。


 我々は、目的・問題定義・提供価値の部分は変えず、提供価値の手段としての「高校」は頭の片隅には置くものの、とにかく現場に行き、他のソリューションを含めて考えることとしました。

本プロジェクト発足のきっかけとなったイノベーション研究会にて、一緒に他のソリューションを考えるワークショップを行い、シーズン1を終えました。



【シーズン2】

 シーズン2は、とにかく現場に行くことに注力しました。本当に沢山の方(30名)にお会いし、お話を聞き、現場を見させていただきました。結果天川村には、課題を我が事化し、課題に向かって邁進している方が少なからずおられることがわかりました。そしてそんな方々から、相談を頂けるようにまでなりました。

 我々は、任意団体の名称を「天川村みらい倶楽部」と決め、この任意団体が推進しているのが「天川村課題発見・解決プロジェクト」だと位置づけました。


 そして、ホームページを開設し、この活動を発信するとともに、課題に向かって邁進している方々を繋ぐ「天川村みらいネットワーク」を創りつつ、課題に向かって邁進する方々に寄り添って、課題解決を実践することに決め、シーズン3に入ることを決めました。



【シーズン3】

ご相談を受けたテーマは、以下の3つです。

 ① 新しい林業価値の創出(その手段としてのフォレスター育成)

 ② 坪内を八の森に戻す(その手段としての船岡山紅葉300本クラファン)

 ③ お年寄りがイキイキ暮らす西部地区創出(その手段としての天和の里)

この3つのテーマを受けてシーズン3の活動を行いました。


<① 新しい林業価値の創出(その手段としてのフォレスター育成)>

2020/01/09:谷さんからの電話相談を皮切りに、取り組みをスタート。

2020/07/05:『フォレスターを育成するためのワークショップ』を設計するためのワークショップ  で支援の取り組みを終える。

(取り組み4回:うち内部打ち合わせ1回)

最初は天川村の村民を対象とした勉強会立ち上げでスタートしました。

その後、以下谷さん構想に含まれる「フォレスターの育成」にスコープを絞っての活動となりました。

この活動で整理した考え方や、ワークショップ体験を元に、谷さん、北さんがフォレスター育成を日々実践されていると聞いています。構想の実現へ向け、またお手伝いできればと思っています。



<② 坪内を八の森に戻す(その手段としての船岡山紅葉300本クラファン)>

2020/01/13:天河大辨財天社氏子総代の井頭さんにお会いして、取り組みスタート 2020/12/30:クラウドファンディング改善検討会で支援の取り組みを終える。  

(取り組み9回:うち内部打ち合わせ4回)

坪内を紅葉に溢れる場所に変えていく活動です。そのために「斎庭」という会が組織されました。

第一弾として船岡山から着手。資金集めの手段として、クラウドファンディングにチャレンジ。

井口さんを中心に「坪内のありたい姿」が描かれているのですが、外部の人にもわかりやすい形にして、沢山の方に応援いただけるものにしたいとの事でした。そこに、我々が伴走させて頂きました。

7回ほどの打ち合わせや内部ワークなどを行いました。

この伴走がどれだけの力になれたかはわかりませんが、無事クラウドファンディングは目標金額を達成。集まった資金で、船岡山の天河大弁財天社側は、木を皆伐し、ヘリコプターでの搬出を完了しております。



<③ お年寄りがイキイキ暮らす西部地区創出(その手段としての天和の里)>

2020/05/26:天和の里の上西さんとのzoom会議で取り組みスタート。

2021/11/26:活動見直しで支援の取り組みを終える。

(取り組み16回:うち内部打ち合わせ11回)


シーズン3で最も取り組みの多かったテーマです。 天和の里は、以下のサイトを参照下さい。

バーベキュー場ができ、一般社団法人「てんかわ天和の里」としての金銭面での存続は可能になったので、本来の西部地区の地域課題への取り組みに、伴走させていただく事にしました。


多くの検討や現場見学・打ち合わせを通じて、以下2つの大きな取り組みを、実行直前だったのですが、コロナによって実現できませんでした。

 1)廃校を活用した地域活性化を行なっている南山城村の現場見学

 2)天和の里での取り組みを考える合宿(初日現場見学、夜懇親会、2日目ワークショップ)

コロナで周囲の巻き込みが上手く進まない中、天和の里での会議でも「メンバーの高齢化と地区の一層の高齢化と人口の減少によって新たな取組、新たな事業は大変厳しい」との意見も出され「無理しない範囲で、今の事業を続けて行く」という方向性となったとの連絡を受け、支援は中断せざるを得ないこととなりました。


これで3つの「支援」という立て付けでの取り組みが全て終わりました。



【シーズン4】

2021/11/26に活動見直しを行いました。

奥田さんが「天川村にフォルケホイスコーレを創りたい」というWillを持っていました。

このWillは、元々の「むらまち高校」のソリューションコンセプトとよく似た構造です。

「支援」ではなく、我々が「主体者」となる形の取り組みとなります。


以下の、我々の発想の全体像からもズレていません。

「村に高校を創り」が「村にフォルケホイスコーレを創り」に変わっただけとも言えます。

我々は、フォルケホイスコーレ的な場を手段として、我々の発想の全体像の実現を目指すこととし、シーズン4に入りました。


シーズン4は、結構なハイペースで検討を進めています。

天川村ホイスコーレ構想を、人に話ができるレベルに見える化しつつ、ショートフォルケの8月開催を目指しています。


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