番外編:SDM勉強会 day4『因果関係を描いてみよう!』
- 篠崎 聡
- 2021年3月13日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年3月15日
SDM勉強会のday4です。day3は以下を参照ください。
ここにday0、day1、day2のリンクもあります。
プロジェクトメンバーは、下川さん、木下さん、篠崎の3名が参加です。
上記ブログを使って、前回の振り返りをした後、因果関係ループを描いてみる事にしました。
因果関係は、定量的に記述した事象同士の関係性で記述されます。
事象Aが増えると事象Bも増え、事象Aが減ると事象Bも減る場合は「S(Same)」の矢印で繋ぎます。
事象Aが増えると事象Bが減り、事象Aが減ると事象Bが増える場合は「O(Opposit)」の矢印で繋ぎます。
これがループになる場合があります。Oの数が0を含む偶数だと、強化ループ。コントロール可能な事象を増やすと、回り回って、その事象が更に増えるように働きます。
逆に減る方向に動くと、その事象が更に減っていきます。
「挑戦する回数」をコントロール可能な事象だとして、そこからみんなで自由に因果関係ループを描いていきました。

なんか、細かーくなっていったので、藤本さんより、
「もっと抽象度高く書きましょう」
「そのためにも定量に拘らず、定性的に書きましょう」
「バリューグラフで描いた価値のカケ上がりを含んだ因果関係ループを作りましょう」
というファシリテーションがありました。
※ 以下がday3で描いたバリューグラフ。

そのファシリテーションに基づき、「社員に新しい取り組みをしてもらう」をスタートに描いた、ざっくり因果関係ループが、以下です。

成功体験・失敗体験部分は、以下のように、別のシートに単独の因果関係を描いてみて、議論したりしました。
成功したか失敗したかはフィードバックによる。ポジティブなフードバックがあれば、取り組み意欲が増えるのではないか?
取り組むことがポイントUPになるなら、失敗すら美味しいというループができるのでは?
など、定性的な緩い因果関係ループを単独で描いて、納得できたら皆んなで描いている因果関係ループに組みこむなどをして行きました。
そうすると、
① 取り組み意欲アップループ
② 失敗に慣れ、失敗からも学ぶループ
③ そもそもを考えるループ
などが見えてきました。
「そもそもを考える」って、ウオーターフォール型では、企画職能が考える領域。企画職能が描いた企画品質目標を、設計職能が設計品質目標に落とし込み、それが図面化(設計図)されて量産される。
企画以外の職能では、そもそもを考える範疇が狭いよね。という話になりました。
私からは、日新システムズの未来戦略室の前川さんの取り組みを紹介しました。
これは、企画職能が全てを決めてしまわず、ゴールを共有し、リズムを合わせて相互作用を引き出し、みんなで愛情をもって商品を作り上げる「新しいアジャイル」です。
一方で、藤本さんからは「受注産業って、入社数年目から一つの案件を全て任せられるんだよね」という話が出ました。
「それなら、お客様に寄り添って、そもそもを考えるって、多くの社員ができるんじゃない?」という話になりました。
day0で、受注産業を構造化したワークをしたのを思い出し、皆さんに共有しました。

この時の気づきは、
・営業は、顧客の調達部門としか話ができていない。
・新規事業企画担当の部門が、顧客の企画部門と会話し、本当のニーズ(そもそも)を知る活動が必要なのでは?
でした。
営業も、そもそもを考えることは不可能ではなさそうです。
次の、イノベーション研究会の時間が迫ってきたので、ざっくり因果関係ループのところに、気づきを赤い付箋に書き出して行きました。そしてその結果を共有しました。
我々は今、目的設定のフェーズにいますが、緩くは、
「そもそもを考える」「取り組み意欲をアップさせる」「失敗ですら美味しいと思わせる」
を、目的に置く事になりそうです。
これをゆるく目的に置いた時に、How might we = 我々はどうすれば良いか?を次に考えていく事になりました。
次回は、4/4 または 4/10 の 9-12時の3時間です。
※ 最大7名の参加でしたが、最後は4名で記念撮影でした。

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