今日は午前9時から、第139回イノベーション研究会でした。
テーマは、デンマークのエネルギー政策について。ご講演は、2月よりデンマーク大使館に勤務されることになった、高橋叶さんです。
デンマークといえば、プロジェクトメンバーの奥田さんが最近まで留学していたところ。
高橋さんの前職は、森のエネルギー研究所で、天川村にも関わっておられた方。
わたくし篠崎は、実はエネルギーソリューションを本業としている。
という、ご縁を感じざるを得ない要素が重なっておりました。
プロジェクトメンバー4名とも、もちろん参加です。
日本におけるエネルギー政策といえば「国が考えることである」というイメージがあり、私たち消費者にはとても遠いお話に聞こえますよね。
でもデンマークでは、分散電源化が極めて民主的に、地域に住む人々の意思決定によって、推進されていることが良くわかりました。
大きな集中電源から、熱電併給の小さな分散電源が多数生まれて行っており、それが地域の経済に良い循環にもなっていました。
ポイントは3つと理解しています。
・国会議員の殆どが、2050年の全部門再エネ100%をコミットしている。
→政権交代で外部環境が変わる心配がなく、安心して投資ができる。
・地域に住む人々の意見を収集し、意思決定し、地域で運営して行くプロセスが成熟している。
→地域住民から見て、誰か一人は必ず評議会メンバーがいる。とか、
必ず地域住民に投資してもらい、我がエネルギー会社の位置付けにする。とか。
・熱電併給の技術がとても進んでいる。
→日本で熱電併給が経済的にペイしないのは、この技術の遅れに起因ていると感じました。
とても理解が深まり、天川村にも、仕事にも活かせそうです。
デンマークのエネルギーシステムのありたい姿、わかりやすいビデオになっていますので、ご紹介します。
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